長谷村工房

オートバイ等の作業備忘録、兼日記。

XR250 電源取り出し 1/2

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既に書き尽くされた感のある内容ですが、覚書という事で。

電源取り出しの方法としては、テールランプからの配線分岐が多いでしょうか。分かりやすく比較的簡単です。
オートバイ用品店などで電装品の取り付けをお願いすると、この方法が多いのではないでしょうか。
しかしこの方法だと、多少の手間をかけない限り既存の配線に手を加えることになります。

既存の配線から分岐させる方法としては

 

①配線被覆の一部を剥いで、分岐させる。

分岐させたい配線の被覆のみを、一部はがします。
はがし方としては、はがしたい区間の始まりと終わりの部分の被覆を切断します。切断は電工ペンチがあると簡単です。

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そして切断した始まりと終わりの被覆を、今度は縦に切り開きます。

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そうすると一部区間のみ、被覆がはがせます。

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電工ペンチは各種端子の圧着などで必要なものです。最初は安いものでも十分なので、買っておくことをお勧めします。電装を自分で弄ろうと思うのならば、必需品となること請け合いです。

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無事に被覆を剝がせたら、新たな電線を巻き付けてはんだ付けします。

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巻き付けるだけでは、テープでぐるぐる巻きにしたとしても接触不良を起こすことがあります。最悪、発熱して愉快なことになります。はんだ付けはちゃんとしましょう。

最後にビニールテープなどで巻き、漏電しないようにします。

 

この方法はそこそこ見栄えが良く仕上がります。


しかし車体に配線が付いたままで、被覆を剥いだりはんだ付けをしなければいけない場合には、面倒さが更に増えます。
ならばメインハーネスからテールランプを取り外し、外したテールランプの配線を弄れば良いのでは?と思う方もいると思います。
そうすれば家の中で作業ができますね。
しかしカスタムによりテールランプ交換や、サーキット等でテールランプを取り外したりすることがある場合は、使用できなくなったり改修の必要があります。


今後のオートバイライフを想定して、作業してみてください。

 

更に注意点です。
被覆の一部のみをはがすのが面倒だから、ぶった切って「車体側」「テールランプ側」「分岐配線」をまとめてはんだ付けしたら良いのでは?と言う考えもあります。


が、私としてはやめておいた方が良いと思います。


はんだも思っているよりは頑丈ではなく、振動や経年劣化で割れたりします。特にちゃんとはんだが銅線にきちんと浸み込んでおらず、いわゆるイモはんだだとすぐに取れます。
その時に配線を切断してしまっていると、テールランプが点灯しなくなりますね。当たり前ですが。
切断せずに分岐させれば、後付けの電装品は使えなくなったとしてもテールランプは問題なく点灯するはずです。


手間と自身の自己満足を天秤にかけて、決めて下さい。

 

②市販のエレクトロタップを利用して分岐する。


エレクトロタップ、スコッチロックコネクタ、電源取り出しコネクタ等と呼ばれるものですね。

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配線を通して、プライヤーなどでロックするだけで簡単に分岐できます。

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問題としては、一度つけると外せなくなる場合があることでしょうか。
あと個人的には見た目がちょっと。
外せなくなることから、私は「嵌め殺し」と呼んでいました。調べてみると「嵌め殺し」とは一般的に呼ばれていないようなので、何処からそんな呼び方をし始めたのか過去の私に聞いてみたいです。

 

次はオプションコネクタからの電源取り出しについてです。

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