XR250 電源取り出し 2/2
こちらは電源取り出しの後編になります。
よろしければ、前編の1/2を先にご覧ください。
③オプション用のコネクタから取る。
最近のオートバイの多くは、純正オプションの電装品を取り付けるためのコネクタが用意されています。
セキュリティーや、車種によってはフォグランプ等を付けるための物ですね。
XR250も多分に漏れず、ちゃんと付いています。
今回はこれを利用して、電源の確保をしようという事です。
XR250のオプションコネクタは左サイドカバーの中にあります。
コネクタがあるんだけど、どこにもつながっていないものがぶら下がっていると思います。
各配線がどこに繋がっているかは、テスターで調べるか、サービスマニュアルで調べると良いと思います。
サービスマニュアルは車体全ての整備の仕方が記載されているので、電装を弄るときをはじめとして各種整備にお役立ちです。
少々お値段が張りますが、「色々弄っていきたい!」と思うのであればあって損はないと思います。
バイク屋さん、用品店等で注文して購入できます。
古い車種だとネットオークションなどで入手するしかないですが、頑張ってください。
今回はサービスマニュアルがあるので、それを参照していきます。
さて。
使用するのは4ピンのオプションコネクタ。
「緑/黄」「緑」「黒/茶」「赤」の4本です。
配線図をたどっていくと、
緑/黄
ブレーキランプのプラス
緑
アース
黒/茶
バッテリープラス → キーシリンダ → テール・ウインカ等のヒューズ → 黒/茶の配線
赤
バッテリープラス → メインヒューズ → 赤
と、このように繋がっているようです。
緑/黄
ブレーキランプに配線がいっているのは、セキュリティのオンオフをしたときに点灯させてお知らせする為でしょうか。
ともあれ、今回は不要です。
緑
アースです。言わずもがな、マイナスの配線です。バッテリーのマイナスに繋がります。
黒/茶
キーシリンダーとテール・ウインカ等のヒューズを経由して出てくる、プラスの配線です。
メインキーをオンにすると、通電する配線ですね。テールランプから分岐するのと、同じことになります。
今回はこれを使用します。
赤
バッテリーから直に繋がる配線です。
メインキーをオフにしても使用したい電装品の場合は、こちらを利用しましょう。
車体の配線は経年劣化で色が変色して、よくわからない場合があります。
可能であれば、実際の車体でテスターを使用して確認しましょう。
さて。
コネクタから取るといっても、そこに嵌るコネクタが無いと話になりません。
一番簡単なのは、キジマから出ているキットを使うことです。「ACC分岐キット」等の名で販売していますね。
そこから必要な配線だけを利用すればいい訳です。
次は、同じくキジマやデイトナから出ているコネクタを購入する方法です。
オプションコネクタの写真を取ったり、蓋になっていたコネクタを外して、同じもの用品店などで探します。
大体はオスメスのセットになっているので、片方が無駄になります。諦めましょう。
次はネットなどで必要な物のみを購入する方法です。
私は「配線コム」さんで購入しました。
こちらですとオスのみや端子(配線をくっつける金属部品)のみなんて物も選べます。
自由度は高いですが、送料なども含めると場合によっては大して安くなりません。
予備だったり、他にも買っておきたいものがある場合はこちらが良いのではないでしょうか。
「ついでだから……。」と言って使う見込みの少ない部品を追加購入し、結果的に一番金額が高いことになるやもしれません。
まぁ私なんですが。
さて、最初に車体についているコネクタは漏電しないように蓋が付いていますが、物によってはこれはそのまま利用できます。
コネクタに電線を取り付けずゴム栓をしているだけ、なんて場合があります。
この場合は端子とゴム栓だけあれば良い訳ですね。
ただし、取り付けた電装品を外すことになったときに、蓋が無くなります。
金額的には一番安いと思いますが、そこまでして節約するかは自身のお財布と相談してください。
さて、XR250で使用するのは「HM 090型 4ピン」です。多分。
加工したのがしばらく前なので、うろ覚えの為にもしかしたら間違っているかもしれません。
実車で確認して下さいね。
加工は難しくないですが、順番は注意してください。
このコネクタは防水の為のゴム栓が付いていますが、端子を付けた後だとゴム栓を付けるのが難しくなります。
なので、電線にゴム栓を通してから、端子の取り付けをしましょう。
今回はこの配線を二つに分岐させたいので、①配線被覆の一部を剥いで、分岐させる。で書いたように被覆の一部をはいで分岐させておきます。
端子を電線に着けたらコネクタに装着します。ゴム栓もきちんと押し込んでおきましょう。
使わない配線の穴は、放っておくと水等が入って漏電する恐れがあるので、きちんと蓋をしましょう。
ゴム栓をちゃんと用意するが一番良いですが、最初についていた蓋となっていたコネクタから外しても良いと思います。
ちゃんと組み立てが出来たら、車体のコネクタに組み付け、ちゃんとテストしましょう。
テスターが理想的ですが、12Vをつなぐと光ったり動作する安物を使っても良いと思います。
ナビなどの値が張るものは、万が一壊れた時のショックがデカいので避けた方が良いかと思います。
さて、長々と書いてしまいましたが、なにか皆様の参考になることがあれば幸いです。
それでわ。