長谷村工房

オートバイ等の作業備忘録、兼日記。

キャンプ小話 テーマ編

懲りずにソロキャンプをしてきました。場所は「最大にして最後のアルカディア、フモト・ノ・ハラ」に1000年後になる予定の「ふもとっぱら」です。

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(ご神体)


ゆるキャン△」での麓キャンプ場の元ネタとして一部で有名になりつつありますが、キャンプ場としては以前から有名ですね。
私が初めて利用したのは一昨年で、今回で3回目の利用になります。


キャンプ場レビューはググればたくさん出てくるので詳しくは省略しますが、個人的にはとてもお勧めできるキャンプ場です。
私はフリーサイトが好みなのですが、フリーサイトで広大、かつ傾斜が少ないので、割とサイトのどこでもテントを張れます。関東圏でここまで広いのは、あまり無いのではないでしょうか。私が行ったことがないだけかもしれませんが。
予約をしなくても大丈夫なのも有難いです。天気次第で予定がズレるのは、アウトドアの宿命ですので。


問題としては、流し台は比較的沢山あるのですが、トイレの数が少ない事でしょうか。綺麗に掃除されていて快適ですが、人が多い時には渋滞する時もあります。
あとはサイトの至る所に動物のフン(おそらく鹿)が落ちていることでしょうか。大きいテントでフンを避けて張ることは難しいと思います。グランドシートをお勧めします。

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う〇こを恐れていては、ふもとっぱらでキャンプは出来ませぬ。


さて、ここからが本題です。
個人的な考えですが、キャンプに行くにあたってはテーマを考えた方が良いという事です。第一目標と言ってもいいです。


一泊でテント泊と言うのは、意外と自由時間が無いものです。
ふもとっぱらはフリーサイトであるためにチェックインが朝の8:30から可能で、チェックアウトは14:00までとかなり時間が長いです。
しかし区画割りサイトでは次の人にサイトを明け渡すという制約があるため、インは午後から、アウトは午前中という事が多いと思います。


仮に13:00にチェックインしたとして、テントやテーブル等の設営で1時間。14:00です。
冬キャンプですと早いと16:00には暗くなり始めるので、明るいうちに何か出来る時間は残り2時間程度です。

 

ちょっと凝った料理をしようとすれば、準備から調理完了まで1~2時間はかかりますので、明るいうちに準備をしたければ他の事をしている余裕はあまりありません。
暗くなってから調理を始めても勿論良いと思いますが、冬の夜は当然の事ですが寒いです。朝霧高原のような場所ですと、日中は何とかプラスの気温も、日が暮れると1時間程度で一気にマイナスに突入します。
定番のYAKINIKUも、焼き肉のタレには白い油が浮きだしますし、箸を持つ手も動きが怪しくなります。炭火だとテント内でやる訳にもいきません。

 

焚火も程々に寒い時はすごく良いのですが、‐10℃くらいになるとしっかり着込んだ上でしないとヤバイです。なんといっても火に当たっている所しか暖かくないので。
あと焚火のお世話が意外と忙しいので、焚火に当たりながら読書とかは気が散ってあまり捗らないような気がします。

 

仲間と語り合うなり、一人で酒盛りするなりしてその日は就寝します。
次の日には宴の後を全部片づけて、撤収をしなければなりません。

 

7:00に起床したとして、キャンプらしい朝ご飯を!と準備すれば、食べ終えるまでに1~2時間。
撤収は1~3時間程度。荷物の量や人数・慣れの程度によって変動は大きいと思います。
チェックアウトは午前一杯でOKと言う場合は1~2時間の余裕がありますが、早い所では10:00のチェックアウトと言う所もあります。
その場合は2日目はチャッチャと朝飯食って、チャッチャと片づけを進めないと間に合わないです。

 

やはり理想は2泊3日なんですが、中々それが出来ないのも現代の日本人です。
私の場合はフリーダムな独身一人暮らしなので出来るだろう、と言われることもチラホラです。しかし週に一度位は掃除・洗濯・買い物などを済ませておきたいので、中々に難しいです。独身実家暮らし最強説。

 

 


そういう訳で、「折角のキャンプならキャンプご飯作って、焚火を囲んでのんびり酒でも飲もうぜ!」と思いがちです。ですが意外とのんびりする時間はなく、せかせかしたキャンプになること請け合いです。
あと「普段は料理しないけど、キャンプご飯はちょっと凝ったものを作りたい!」と思うこともありますが、普段しないのにキャンプでいきなり出来る訳無い経験談)ので、家で練習してからにしましょう。どう考えても家のキッチンの方が設備が整っているので。


いつも通りに話がそれましたが、テーマを作ってそれ以外は削るつもりの方が良い、という事です。それによって不要な荷物も減ります。


キャンプご飯を食べるんや!と言う場合はのんびりする時間は削る必要があります。
逆にのんびりしたい場合は、凝ったキャンプご飯は諦めた方が良いと思います。
なんといっても焚火がしたい!という場合は、やはり凝ったキャンプご飯は諦めた方が良いと思います。
色々やろうとして結果的に全部が中途半端と言うのは、なんにでもあることです。

 

まぁ時間配分は季節によっても大きく変わります。
冬キャンプは日中にできることが少なく、夜は寒さの為にテントやタープにこもりがちです。
夏キャンプは日中が長いのでいろいろできて、夜も寒くないので外でYAKINIKUなどが出来ますが、夜に明かりをつけて飯を食べていると虫が寄ってきてウザいこと請け合いです。

 

最もしたいこと、滞在中の時間配分を考えてみて、計画を立てると良いと思います。

 


ちなみに今回の私のキャンプテーマは「読書キャンプ」です。
ゆるキャン△でリン・チャーンがやってるやつです。なんといっても、これに憧れてソロキャンプを始めたくらいですので。


なのでキャンプ場に着いたらすぐさま設営。テント内はいつでも寝れるように準備してしまいます。
残った明るい時間は、キャンプ椅子に座りながら酒とかコーヒーとかを飲みつつ本を読むだけ。ちなみに本は電子書籍なので、はた目にはひたすらスマホを弄っているだけにしか見えないというね。多分、こいつは何しにキャンプに来てんだと思われる状況です。ちなみに読んでいたものは「シャーロック・ホームズの冒険」です。お恥ずかしながら読んだことが無かったものでして。
暗くなったらテントに引きこもって晩御飯と晩酌です。メニューはひたすらインスタント食品です。カップ麺一つじゃ足りねえよ!と言う方もいるかもしれませんが、今時のカップ麺はラーメンもうどんもそばも焼きそばも有ります。好きなだけ食べればいいと思います。

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食べ終わったら晩酌を続行しつつ、また読書をします。暗い中でも読めるのが電子書籍の良い所だと思います。
そして眠くなったら寝て、起きたら朝食をとります。
流石に朝もカップ麺はどうかと思ったので、朝はパンです。ランチパックとカレーパンを、網に載せて表面をあぶってから食べました。

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教訓として、直火でパンをあぶるとすぐに焦げる(当たり前)ので、次はアルミホイル辺りにくるんで過熱してみようと思います。
食べ終えたらテントのフライを外して乾かしつつ、室内の撤収準備。寝袋は多少干したところで大して乾かないと割り切って、すぐに収納。
テントを乾かしつつ撤収を進めて、最後に残るのはキャンプ椅子と机のみ。
後は帰るまでの時間を、再び本を読んで過ごします。

 

個人的には、満足のいくキャンプになりました。

 

このキャンプの良い所は、洗い物がほとんど出ないところです。今回の洗い物はコップ、箸、やかん、焼き網位です。なんならコップと箸も使い捨てにすることが可能です。焼き網も100均の奴を使い捨てにしても良いかもしれません。やかんはお湯を沸かしただけなので、私としては水で濯ぐだけで良いくらいです。
かわりにゴミがたくさん出るので、ゴミ持ち帰り必須でオートバイでのキャンプは難しいですが、ゴミを処分してくれるキャンプ場や車でのキャンプではらくちんです。
仕方ないですが、キャンプ場の洗い場は家のキッチンの様に綺麗とは言い難いです。なので人によってはキッチンペーパーなどで拭くだけで、ちゃんと洗うのは帰宅してから、という人も居ます。
どのスタイルが良いかは千差万別なので、色々試してみると良いと思います。

 


今回の私のキャンプについて「わざわざキャンプに来て、本読むだけなんて……。」と言う意見もあるかと思いますが、「キャンプじゃなければ出来ない事」をやっている例は余りないと思います。
アウトドアでのんびりというのも、近所の河原でぼんやりしてればいいじゃねぇかと言えます。
キャンプ御飯の大半は、家でも作れます。
焚火だけならデイキャンプでもできます。
趣味全般に言えることですが、何が楽しいかと言うのは人によって全く違います。理解しがたい楽しみを語られたときは、批判するのではなくて、暖かい笑顔で「へー」とか適当な相槌を打っておくのが良いと、私は思います。

 

さて、今回はキャンプのテーマのお話でした。
また何かあったら記事にしていきたいと思います。

 

初心者キャンパーのお役に立てば何よりです。まぁ私も初心者に毛が生えた程度のモノですけれども。
それでは、また。