長谷村工房

オートバイ等の作業備忘録、兼日記。

CRF125Fと私

さて前回お話ししたように、CRF125Fは既にコースデビューを果たしました。
デビューコースは、福島県の「モトスポーツランドしどき」です。


私がこちらのコースを走るのは、これで3回目になります。
最初はCRF125Fのレンタルをしに。
次はCRF150Rのレンタルと、ついでにRR4T 125の試乗に。


こちらの「しどき」は初心者歓迎を謳っておりまして、車両から装備まですべてのレンタルが可能です。
レンタル車両の種類も、ファンバイクから大排気量のガチモトクロッサーまであります。
コースは初心者用の広場、ミニコース、フルコースの三種類。

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休憩所にはエアコンまでついている充実っプリです。
値段もそんなに高くはないので、一度オフロードを体感してみたい人は是非。
スタッフの対応も、とても丁寧で良いですよ!

 

 


さて、「しどき」のダイマはこれくらいにして、CRF125Fの紹介をします。

 

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ググればわかることはさておいて、まずは車格から。
前回も少し触れましたが、標準的な成人男性が乗るには少々窮屈です。
感覚的には、エイプとかGT50位でしょうか。
原付オフ車程は大きくないけども、ミニバイク程窮屈ではない、と言いますか。
ハンドルがアップハンドルなので、そう感じるのかもしれません。

 

この車体が小さいというのは、オフロードを走るうえで結構な問題になります。


オンロードですと、コーナーで体をインに入れる、直線で伏せるなどの動作を車体上で行いますが、オフロードだと体を動かす量が増えます(体感には個人差があります)。
コーナーで着座位置を変えて足を出し、直線では立ち上がり、状況によって座る位置は前後に移動、などでしょうか。


車体が小さいという事は、立ち上がるときは体を持ち上げる距離が増え、コーナーで足を出す時は足をより上にあげないといけないのです。
別の意味で疲れる車体になるのですね。


速く走るのにも、特殊な走り方を必要とすると言われます。
既にいい大人になってから「モトクロスで上を目指したいんや!」という方は、「小排気量からのステップアップよりもいきなり250のフルサイズを買った方が良い」と言われるのはこのような理由も有るのではないでしょうか。

 

私は「これはこれでおもしろい」と思う派なので、これにした訳です。

 

 

 


次はエンジンです。

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まぁ出力は公表されていませんし、パワーチェックをした訳でもないのでわかりません。
体感としては、125ccなりのパワーという感じでしょうか。ぶん回して楽しいレベル。
見た目がモロに「Hondaのいつもの縦型原付用エンジン」なので、仕方ないと思います。

 

しかしこのエンジンの素晴らしいのは、セルが付いているところです。
キックも付いていますが、セルと言うのは素晴らしいですよ?


オフロードのブーツって重いんですよ。それがぬかるみを走って、泥がもっさり付いていると更に。
走って疲れているときに転んで、足場が悪い中で車体を起こして、その後にエンジン始動の為にキックを蹴れるか?って話ですよ。


私は無理でした。


キャブ車だと、転倒でエンストすると軽くカブります。まぁつまりエンジンの掛かりが悪くなります。
キック一発始動だったら、まだいいんですがね……。

 

個人的には、シートがアホみたいに高くてキックが蹴りにくいガチモトクロッサーこそ、セルを付けるべきと思います。
重量分の恩恵はあると思います。まぁド素人の意見ですがね。

 

 

 


次はサスペンションのお話。

こちらも以前に少し触れましたが、まったり走る分には十分ですが、頑張りだすと足りなくなります。
想定体重が低いため、当然サスもやわらかめ。
30cmくらいの段差で勢いをつけてジャンプすると、底付きします。
そのため、ハイレベルの人たちによく見られる高いジャンプをすると多分ヤバイです。まぁそういう人はこの車体は買わないでしょうけども。


しかしダンパーとの塩梅が良いのか、サスの動きはイイと思います。
ある程度の荒れた路面でも、車体が暴れることなく走ってくれます。
サスの強化は今後の課題でもあるので、何か変更を加えたらここでお話ししようと思います。
ここしかお話しするところもありませんし。

 

 

 


最後はメンテナンス等のお話。
知らなかったのですが、コンペモデルって車両を買うとサービスマニュアルが付いてくるんですね。
市販車では簡単な整備や使い方が書いてある説明書が付いてきますが、こちらはエンジンのばらし方まで書いてありますよ。
やれってことですね、分かります。

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さて、そんなマニュアルによると「新車時の慣らしは25kmまで。または最初の一日は急発進、急加速を避けて、控えめな運転をするように。」とのこと。
短っ。

 

オイル交換は初回は一か月、もしくは150km。
その後は6か月、もしくは1000kmごとに交換。
推奨オイルはホンダの「ウルトラG1 10w-30」。やすーい。素敵!
気温が高い場合は粘度を10w-40にって書いてありますが、ウルトラG1って10w-30しかなんですがそれは。
取り敢えず私は初回の交換で「ウルトラG2 10w-40」にしときました。経済的で素晴らしいですね。

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ちなみに当然ながらオドメーターとかは付いてないんですけども、走行距離とかでオイル管理する場合はどうすればいいんですかね?汎用の追加メーターを付けるしかないのだろうか……。

 

 

マニュアルには24か月までの点検整備項目が書いてありますが、それによると頻繁に交換するのはオイル位なんですね。頻繁と言っても半年ごとですが。


それ以外だとエアクリーナーは半年ごとに清掃。
エンジンオイルストレーナスクリーンと遠心フィルタは一年ごとに清掃。
ブレーキフルードは2年で交換。
バルブクリアランスは半年ごとに点検し、必要であれば調整。
他にも細々したものが、半年、および一年ごとに点検し、必要であれば調整。
「定期的にエンジンをばらせ」とは書いてありません。

 

市販車と比べても、大して無茶な要求はしていません。
大事にしたいなら、この位は市販車でも普通にしますしねぇ。
ファンバイクゆえ、整備頻度は市販車並みで良いというのは確かなようです。

 

取り敢えず私は液モノの交換と、簡単な各部の調整位を自分でやって、後はお店にブン投げましょうかね。
ばらしている途中で放置して置けるようなガレージがあれば、自分でやるのも一興なんですがねぇ。
まぁ私は精密機械の整備についてはセンスがないことがようやくわかったので、多分もうやらないです。マネーで解決しましょう。

 

こんなところでしょうか。
兎にも角にも乗り始めたばかりなので、また発見が有ればお話ししようと思います。

それでは。

オフロードと私

さて、前回の日記でお話ししたように、オフ車のCRF125Fを買いました。

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オフ車と言いましても、公道走行不可のコンペティションモデルです。
しかしコンペモデルとはいえ、こちらはファンバイクです。言わずもがなガチ競技用ではなく、入門用のモデルです。

 

こちらを選んだ経緯を、まずは私のオフロード経歴からお話ししたいと思います。

 

 

 

私はオフ車、いわゆるトレール車を所有した経験はあまりありません。
私が大学生の頃に始めて自分で購入したオートバイは「GT50」というヤマハの古いトレールバイクでしたが、これでオフロードを走る事は有りませんでした。

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この頃はとにかくオートバイで走ることが純粋に楽しくて、友人たちとツーリングに行ったり、無謀にも埼玉県から長野県まで里帰りしたりしました。当然下道で。
まずオフロードと言う所を走ろうと思ったことがありませんでした。アスファルトの公道で十分楽しかったので。

 

初めてまともにオフロードを走ったのは就職してから。友人から川越にある「オフロードヴィレッジ」に行こうと誘われたからです。
オフロードヴィレッジ、通称オフビでは「モトクロスごっこ」というイベントを定期的に開催しておりまして、それに一緒に参加しようとのことでした。
もう10年ほど前になります。関東では珍しく雪が吹き荒れる中で、凍えつつもテンションがオーバーフローして一日走りまくった覚えがあります。
二十代の若さ万歳。
ちなみに現在の私は三十代半ばです。もうマヂ無理。

 

しかし、その時点ではオフ車購入までは行きませんでした。


ロングツーリングの為の航続距離や積載性のため、オフ車を選ぶことは無かったからです。

そして時が経ち、セカンドバイクを持つことに違和感を覚えなくなるという駄目な方向に順調に成長する私。
ある日、会社の同僚からヤマハの「TW200」を購入することになりました。不動車ながらも、TWにしては珍しくフルノーマルという事でした。
早速修理をして、セカンドバイクとして元気に公道を走っていました。

 

そんな中で別の同僚が「モトクロスを始めた」という話を聞き、あのモトクロスごっこでの思い出が蘇りました。
「TWも(一応)オフ車なんだから、行ったらいいじゃない!」と思い立ち、普段はミニバイクを積んでいるスズキのエブリイに無理やりTWを詰め込みました。

 

 

 

 

そして私は再びオフビに訪れたのです。

 

 

 

 

TWでは、初めてジャンプをしました。その時は着地前にステップから足がふわりと離れ、大変怖い思いをしました。
「ぬかるんだ路面なら、このファットタイヤの出番やで!」と雨上がりのモトクロスコースに挑むも全然無理で、コース一周できずに帰ったこともありました。

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エブリイに詰め込むのが大変だったので、車も思い切って日産のNV350 キャラバンに買い換えました。貯金は空になりました。

 

 

そんな思い出が溢れるTWでしたが、そんな無理な使用が祟ったのか壊れました。
プラグに火が飛ばなくなったのです。

 

「安いところから交換していこう」と思い、


1.プラグ
2.イグニッションコイル & ハイテンションコード
3.点火コイル
4.CDI


と、順に交換していく予定でした。
しかし点火コイルの交換の時に問題が起こりました。
コイルの固定ネジが異常に硬く、ねじが舐めるわネジの頭がもげるわの大惨事です。
クランクケースカバーも欠品ですし、中古エンジンを購入してまでこれでオフロードを走るのかと言われれば……。

 

最終的に修理は諦め、入れ替えでホンダの「XR250」が我が家に来ました。

ちなみにTWは知人に引き取られ、無事に修理されて現在も元気に走っています。

 

 

 

さて「ニューマシン(2006年式)でバリバリ走るぜー」と意気込んだのですが、車への積み下ろしが結構大変です。

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車はNV350になっていますので、エブリイに積んでいたころの様にフロントサスをタイダウンベルトで超圧縮したり、シートの間にタイヤを突っ込んだりしていないので全然手間は掛かっていないのですが……。


重いです。

 

まぁ装備重量133Kgでなに重いとか言っちゃってんのって話なんですが、結構積み降ろしって大変なんです。
なにせ筋トレなんぞ碌にしていない三十代男性ですので。仕事も別にガテン系と言う訳ではないですし。
基本的に、載せるときはエンジンを掛けないと載せられないのです。

 

 

そしてパワーもあり過ぎるのです。

 


これも最高出力28PSでなに言っちゃってんのって話なんですが、(私的に)転ぶのが当たり前のオフロードで28PSは多すぎます。
ヘタレの私は、クローズドコースでも「楽しく走る」のが大前提です。「速く走る」のは二の次です。「走るパイロン」の異名は伊達では無い。
ミニバイクでもモトクロスでも、ミスって転んで「痛ぇwww」で済むレベルで楽しみたいのです。

 

どうせモトクロスコースを走るようにするなら保安部品の付け外しもめんどいし、一度積んでしまったら降ろすのめんどいし。
しかもメインバイクあるし。
もうコンペモデルのモトクロッサーで良いのではないかしらん?

 

と言う訳で、


公道は走れなくていい → コンペモデル
馬力は大していらない → 排気量は原付レベルでよい


という結論に達しました。


そして色々検討して車体は「CRF150R」「CRF125F」「RR4T 125」の三台に絞られました。
あ、2stも検討したんですが、友人の所有するKWSKの「KX85」に乗らせてもらった結果、私には御しきれないと判断しました。
85ccで20PS超えるとか、頭おかしいんじゃないのか。

 

 

 

「CRF150R」はガチモデルです。

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出力は公表されていませんが、KX85と同等のクラスで走ることが出来ると言われます。
4stで重いとは言われますが、車重は90Kg以下です。市販車とは比較になりません。なによりもパワーの出方がとても扱いやすいです。4st万歳。


しかしメンテサイクルが。人によりますが……。
年に一度は腰上オーバーホール、二年目はエンジン全バラ
オイルはMOTUL 300Vを、一度レースを走ったら交換。

 

……と、手を掛ければキリがないですが、ちょっと私には荷が重い。
そこまで頑張れる自信がないし、レンタルで乗ってみた感じでは少々パワーを持て余します。
サスペンションは素晴らしいのですが……。流石ガチモデル。

 

 

 


お次はイタリアのBETA「RR4T 125」です。

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聞きなれないメーカーですが、トライアルを中心にしたオフロードバイクのメーカーです。
イタ車は故障が……」とお考えのあなた。大丈夫です。エンジンはヤマハのTT-R125です。
こちらはコンペモデルではなく、公道走行可のモデルです。


輸入車らしく少々割高ですが、選択肢の少ない公道走行可のフルサイズトレールなので、公道走行を視野に入れている方はいかかでしょうか。
近くのお店の主催で試乗会があったので、モトクロスコースにて試乗してきました。

 

結論としては、私にはちょっと合いませんでした。

 

車格は250トレールと同じくらい。いい塩梅です。
パワーはやはり少なく、回転を上げても「ふーん」で済むレベル。スロットルがかなりロースロットルのようで、手首を全開に曲げないと上まで回転が上がりません。まぁこれは交換すれば済む話ですが。


問題はサスです。ちょっと硬い。
CRF150Rは大人が乗っても問題ないバネの強さがありますが、動きはとてもスムーズでした。
荒れた路面でも車体がバタバタしにくく、バネとダンパーの塩梅がとてもいい感触でした。


しかしこちらは単純にバネが固いのかダンパーが固いのかわかりませんでしたが、段差で結構車体が暴れます。
私の速度域の問題もあると思いますが、しっくりきませんでした。
250のガチモトクロッサーに乗っている同僚が試乗した感想は、「公道用だけあってサスのストロークが足りない。」と言うものでしたので、どちらにしろサスの限界性能は低めのようです。
お店の人も「RR4T 125はファンバイクだからねー。」と仰っていたので、そこは仕方ないと思います。
「まずは自走で林道やダートを走ってみたい!」と言う人には悪くない選択肢だと思いますので、検討してみてはいかがでしょうか。

 

 

 

さて、いよいよ「CRF125F」です。
私的に「CRF150R」の問題点は、値段が高い(車体、整備費共に)事とパワーが少々あり過ぎることです。まぁパワーは慣れの範疇だとは思います。扱いやすいパワーの出方ですので。
「RR4T 125」の問題点はサスがしっくりこない点です。

 


それに対して「CRF125F」はすべて問題解決しているか?と言いますと、全然そんなことは無いです。
値段は比較的安いのでおkです。パワーも今の私には十分です。メンテナンス頻度はファンバイクらしく市販車より多少気を遣えばいいくらいなので、これもバッチリ。

 


問題は車格とサスペンション性能です。

 


レンタルで走った感じですと車格はやはり小さいので、ポジションは少々窮屈です。ちなみに私は身長170cm位で、足は短め。体重は約60Kgです。

サスペンション性能は、ヘタレの私が調子に乗ってジャンプをすると、底付きします。
車体の想定体重がMAX60Kgなので、私でぎりぎりな訳ですから仕方ないです。

 

ではなぜこれを選んだか?と言いますと、これはマネーを掛ければ何とかなりそうだったからです。
いや、お金を掛ければ大概の事はどうとでもなりますが、「比較的少ない金額でどうにかなりそう」だったからです。


サスの底付きは、一番お金がかからないのはフォーク油面のアップ。いわゆる空気バネの増加。こちらはフロントのみになってしまいますけどね。
次はアフターパーツが出ている、ハードスプリングへの交換。こちらは前後共にDRCから出ています。
更にやるならリバルビング加工でしょうか。まぁここまではしないと思いますけど。

 

ポジションが窮屈な件については、上半身はハンドルスペーサーによるハンドルの持ち上げ。場合によっては、トップブリッジの変更。
下半身はシートをアンコ盛りしてやれば、どうにかできそうです。

 

 

程々の所で諦めれば、諭吉さん10人位でどうにかなるのではないでしょうか?

そんなわけで「駄目なところは交換すればいいべ?」と超楽観視して、購入に踏み切りました。

 

すでにモトクロスコースデビューは果たしましたので、「CRF125F」の詳細なレビューはそのお話と共にできればと思います。

それでは、また。

さらば、AIBO

少々前の事になりますが、オートバイを売却しました。
以前も少々漏らしましたが、XL700V トランザルプです。

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念のためですが、トランザルプが悪いオートバイという事は無いです。

 

良い点

・希少車
メーカーこそホンダですが、国内仕様は無い輸入車です。
日本国内で海外向けに生産されたものを、日本へ再輸入したものを逆輸入車・逆車を呼びますが、これは生産はヨーロッパです。現地生産と呼ぶべきでしょうか。
そのため買うのは基本的に物好きしかいないので、殆ど走っているところを見ることは無いです。年に1・2回程度でしょうか。
これは後述しますが、メリットでもありデメリットでもあります。

 


・700CCなので、適度にキビキビ走る
この車両の前はトランザルプの400CCを乗っていました。
ツレとツーリングにも度々出かけましたが、一般道では兎も角、高速道路では追い越しが厳しいものでした。
まぁツレがGSX-R1000やらCBR600RRやら749Rのスーパースポーツの中で、私一人がデュアルパーパスで37馬力なんてね?追いつける訳ねぇ。
勝るものなんて積載性くらいしかないです。
そんな中でも700CC程度のパワーがあれば、サーキットで競ってるわけではないのですから十分追いつける訳です。

 


・トリプルパニア強い
ロングツーリングをする者にとっては、積載はとても重要です。
最初は少ない荷物でも、回数を重ねるごとになんだか荷物は増えるものです。使うか使わないかはさておいて。
まぁ年齢を重ねることによって、無理が利かなくなるだけかもしれませんが。
応用が利くツーリングバックも良いものですが、取り付けなどを色々試した挙句に考えるのがめんどくさくなり、いい歳になったのでマネーで解決するのがトリプルパニアという産物です。


はい。私の事です。


「ロンツー用に一台用意したい!」と言う金銭的余裕のあるお方はお試しください。
あ、純正パニアはモノによっては容積が大したことない場合があるので、社外も含めてご検討くださいませ。

 

 

良くない点


・部品供給
私のXL700Vはホンダ輸入車のディーラーで購入しました。
ホームページを見ると「弊社では海外生産機種や弊社オリジナルモデルについても、可能な限り消耗部品は自社パーツセンターに常時ストックしております。ストックがない場合でも、弊社と提携しております欧州・豪州・米国の海外ディーラーから随時取り寄せが可能ですので、万一の場合でもご安心いただけます。」と書いてあります。


これに対してXL700Vが特別なのかわかりませんが、以前に転倒した際に補修部品を注文したら「部品が来るのは早くて一か月は先ですねー。」とのこと。
ちなみに注文したのはチェンジペダルとウインカーです。
まぁ消耗品ではないんですけどね?一コケしたら、最低一か月は車体が動かせなくなる訳です。程度にもよりますが。
ちなみに一か月経っても、入荷の連絡は来ませんでした。三か月たっても連絡が一切ないので、こちらから連絡したら「あ、来てますよー。」とのこと。えぇ……。

 

更に言うなら、最初に車体を購入した時に社外のパニアケースを一緒にお願いしました。

「一か月くらいで来ますよー。」とのことでしたが、来たのは半年後でした。OH……。
大海原の様な、でっかい心の持ち主でないとお勧めしません。


ちなみにDUCATIKTM、TRIUMPHを所有している知人に聞いたところ、殆どの部品はそんなに時間はかからないとのこと。まぁモノによっては、仕方ないとのことです。


・情報が少ない
整備、カスタム等々。基本的に情報が少ないです。
自ら試してみる人柱根性のある人や、豊富な経験によってカバーできる人には、面白い素材になります。

 

 

 

他にも色々ありますが、まぁ省略します。

 

私がこの車体を購入した4年前はデュアルパーパスがまだ余り人気ではありませんでした。そのために選択肢があまりなく、程々馬力と程々お値段であったこの車両になりました。
いまなら国産で安心の大排気量も、小排気量もあります。
装備やお値段がステキな外車勢も豊富です。
かつてないほどにデュアルパーパス界は充実しているので、一度は持ってみたいという方は是非。

 

 

さて、話がデュアパーのダイレクトマーケティングになりましたが、話を戻します。

 

 

多くの場合には、車両を手放す時には新たな車両を買うときな訳で、購入店での下取りが多いです。
そんな中で車と同様に「買い取り専門」等の業者も増えてきて、選択肢が増えました。
新規に車体を購入しないときは、単純にその車体を購入した店に引き取ってもらうというのが一番簡単です。
しかし私の場合は前述した件や、他にも諸々の不満があったので、その手は無しで。


しかし出張買取については、どことは言いませんがちょっと不安が。いわく「最初は低い値段で吹っ掛ける」とか「契約するまで帰らない」とか。
まぁ相手も商売ですからある程度は仕方ないとは思いますが、私の様な押しに弱いチキンガイには対応できません。
なので、店に持ち込んでの店頭査定をしてもらいました。

 

あ、先にXL700Vの状態を書いときます。


初年度登録 平成22年 車検の残りは約半年
走行距離 約13000km
実働
純正トリプルパニア付き
カスタムはバークバスターズのトランザルプ用ハンドガードのみ(と言うかこれ以外は全部外した)
20~30km/hくらいで握りゴケしたため、左側に傷あり
その握りゴケ修理のため、チェンジレバーとウインカーは新品がある(取り付けてはいない)

 

こんな感じです。


まずは車の買取が有名な「アップル」。以前から一部の店舗でオートバイの取り扱いもしていますね。
近くの取扱店に電話をして、店頭査定を申し込みます。
電話口で車種や年式を伝え、「今から店頭に行っても査定は出来ますか?」との無茶ぶりにも「大丈夫です。」とすんなりと返事を頂き、宣言通りにすぐに店舗に行きました。


お店に着いたら「査定を申し込んだ理由」や「この車体のウリ」などの簡単なアンケートを書きます。その間にお店の人は車検証などの書類をチェックしてました。
その後、車両に行き現物確認。10~20分位で査定が終わり、口頭で査定額を教えてもらえます。
そしてその査定額は、なんと「30万円前後」とのこと。

 

マジスカ。

 

そんなまともな値段が付くとは思わなかった。
ツレには「珍獣だからそこそこの値が付くんじゃない?」と言われたのですが、私自身は「興味のない珍獣には、だれも金なんて出さんでしょ。」と思っていたので、正直驚愕です。
車両の購入金額が約90万円だったので、「ご希望の買取金額は?」と聞かれたときには「50万円です。」とかなり吹っ掛けたのですが、内心20万円くらい付けば万々歳だと思ってました。


査定をした人曰く、「ゴールデンウィークなどの連休明けは、最後に連休で走り納めにして手放すと言う人が多いので、在庫が増える場合がある。なので運が悪ければ相場が低くなることもある。」とのこと。
まぁXL700Vなんて市場にダブつくほどの数がないですがね!安心!

 

査定が終わったら、ニヤケ面を押し殺しつつ「他のトコでも査定してもらうんで^^」とお店を後にしました。
そして近くのコンビニ寄って、次なるお店に申し込み。

 

次は「バイカーズステーション SOX」です。
SOXでは、条件こそありますが「店頭販売価格の80%以上で買取します」とホームページで伝えていますね。


こちらも近くの店舗に電話しました。
車種や年式、走行距離などを電話で伝えると、「折り返し電話をするのでしばしお待ちください。」とのこと。
ぼんやりと30分ほど待っていたら、折り返しの電話が来ました。
「査定額はおおよそ40万円くらいです。あとは程度にもよりますが……。」とのこと。
「じゃぁ今から行くんで、査定してください。」とまたも無茶ぶりをしますと、こちらもすんなりと「お待ちしています。」とのこと。
またも宣言通りにすぐに店舗に行きました。

 

SOXでは特にアンケートもなく、すぐに書類チェックして査定が始まりました。
こちらも10~20分位で査定が終わり、口頭で査定額を教えてもらえました。
「37万円です。」

 

増額キタコレ。

 

もうちょっと増えないかと最初は出していなかったチェンジレバーとウインカーを出してみましたが、「プラス5千円ですねー。」とのこと。
むぅ。純正のスペアパーツとかは、あんまり金額が付きませんね。仕方ないね。

 

さて、こちらでもニヤケ面を押し殺しつつ「他のトコでも査定してもらうんで^^」とお店を後にしました。

 

 

次は「ホンダドリーム」です。
こちらも電話で申し込みをしましたが、即日査定は出来ませんでした。仕方ないので、予約をして後日になりました。

ホンダドリームも「買取はお任せください!」とホームページにありますので、夢がひろがりんぐです。


こちらはSOXとほぼ同じ流れでした。
気になる査定額は!
「32万円です。」

 

オウフ。

 

残念ながら減額です。
こちらのドリーム店では輸入車の販売はしていませんし、業者オークションに出すのだそうです。
その手数料などを合わせると、SOXの出してきた37万円だと赤字になるとのこと。仕方ないね。


社会人らしく愛想笑いを顔面に張り付けつつ、「ちょっと考えさせてください^^」とお店から退却しました。

 

 

 

さて、できればもうちょっと査定した貰いたいのですが、正直面倒になってきました。
レッドバロン」等は「他店より上乗せします!」とか言ってますし、試してみたいのですが……。


まぁもう良いですかね。
私の内心での希望額の倍近くになった訳ですし。もう面倒だし。

 

と言う訳でドリーム店からの帰りがけにSOXに寄り、そのまま売却しました。

さて、このあぶく銭に近いお金をどうするか?という事ですが、既に綺麗さっぱり無くなりました。

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こちらについては、またいずれお伝えしましょう。

今日の所はこれで。

さらば、AIBO