長谷村工房

オートバイ等の作業備忘録、兼日記。

転職活動記録 転職時期の話

私はいろいろあって11月に退職し、12月から新しい会社に入社しました。


「慣れない新しい所で一ヵ月働いて、そしたら年末年始の連休ならちょうどいいかなー?」

 

くらいの考えしかありません。


しかし今思えば、これは失敗だったと痛感しました。
私が思う、11月退職で12月入社は避けた方が良い理由をお話しします。

 

 

  • ボーナスが出ない

12月のイベント。そう。ボーナスです。……イベント?イベントならクリスマス?あぁ、アラフォーおっさんでもケーキを合法的に食べられる日ですね。


さて。
最近はボーナス無しの会社も少なくないと聞きますが、私の会社は12月にボーナスが出ました。
11月一杯で退職の私は、当然ですが出ません。
新しい会社でも、入社1か月未満、かつ試用期間の社員にボーナスはまず無いでしょう。実際に無かったです。


貰えなかったボーナスは手切れ金、というと聞こえが悪いですが、急に退職した私なりのお詫びのようなイメージで乗り切りました。

 

 

  • 年末調整が大変

ボーナスはうれしいものですが、サラリーマンの12月で面倒なものと言えばアレですね。年末調整です。
12月入社だと、年末調整をしてくれる会社と、してくれない所があります。正直、どちらでも面倒です。

 

 

・新しい会社が年末調整してくれる場合
してくれる会社の場合は、速やかに前職の源泉徴収票やら保険の控除証明書をそろえて提出する必要があります。
既に退職済みで、書類がそろっている方は特に大変なことは無いかと思います。

 


しかし私の様に11月退職で12月入社の場合は事情が変わります。


前職の源泉徴収票については、法律的にも一か月以内には発行してもらえるはずです。
しかし年末調整をするとなると、年末のキワキワに貰っても手遅れです。いつ発行してもらえるかは会社次第なのです。


私の前職は給料の締め日が15日、支払日が25日でした。
ですので11月15日までの給与は11月25日に支給されましたが、残りの11月16日~11月30日の給与は12月25日に支給になるのです。
源泉徴収票もその時点で発行されるので、手元に届いたのはマジ年末でした。


退職したらすぐに11月16日~11月30日の給与が清算されて、徴収票もろとも支給されると思い込んでいたので、いつ来るのだろうと大層焦りました。
退職して直ぐに発行されることが確認できない限りは、新しい会社で年末調整をしてもらうのは諦めた方が良いのでは?と思います。

 

 


他に提出するものと言えば保険の控除証明書です。


私の場合は会社で団体扱いの生命保険に加入していましたので、年末調整の時にはすべて会社がやってくれました。
控除証明書も会社に直接届きますので、提出する必要もありませんでした。
しかし会社が変わるなら、控除証明書も改めて発行してもらわねばなりません。

 


そしてアパートの火災保険にも控除証明書が有りました。
こちらは団体で入ったものでは無いので手元に証明書はありました。
しかし引っ越しにより保険料が変更になったため、証明書を修正して再発行してもらわねばなりませんでした。


金額を訂正して再発行できるのか、と保険会社に聞いてみたところ


「お客様の方で証明書の金額を訂正していただいても問題ありませんよ。」


みたいなことを言われましたが、よくわかんないので再発行をお願いしました。

 


無事に書類が揃ったら会社に提出し、年末調整は終了です。

 

 

 

・新しい会社が年末調整をしてくれない場合
12月となると、既に年末調整のための書類受付などが終了していることも珍しくありません。
その場合は年末調整をしてもらえないので、自分で確定申告をすることになります。


私個人の感想としては、そんなに難しいものではありませんでした。ただし、事前準備と下調べは重要です。

 

 

・書類の準備
まずは書類をすべて揃えます。
私のような12月入社の場合は前職の源泉徴収票と新しい職場の源泉徴収票の2枚です。
ちなみに源泉徴収票は申告する時に添付する必要は有りません。申告書を作成する際に、源泉徴収票を見ながら記入するために必要なだけです。
ですので給与明細や徴収票が電子明細の場合でも、作成時に閲覧できればわざわざ紙で発行してもらう必要は有りません。

 


一方で各種保険の控除証明書ですが、こちらは紙で用意しなければいけない場合と、電子データで良い場合に分かれます。


申告書を紙に印刷、もしくは紙に記入して提出する場合は、紙の証明書を添付する必要があります。
これは従来通りの証明書を添付するか、電子データを決められた方法で二次元コードに変換して提出する方法があるようです。
私は後者を行っていませんのでわかりませんが、時間的な余裕があれば保険会社に証明書を発行してもらう方が手間がかからないでしょう。
もしも発行が間に合わない場合には、保険会社のホームページからデータをダウンロードして、電子データを変換すれば良いのではないでしょうか。

 


一方で電子データで良い場合は、しばしばテレビなどでCMをしているe-Tax」を利用した時です。


この場合は申告書のデータをネットで送信する訳ですから、証明書も電子データの添付で良いと言う訳です。
逆にe-Taxで送信するのに紙の証明書しかない場合は、ちゃんと入力していれば必ずしも添付しなくても良いそうです。ただし5年間の書類保存義務があるそうですが。
別途、証明書を郵送という方法もあるようです。

 

 

 

・申告書の作成
次に申告書の作成方法です。


まずは伝統的な手書き方法です。
申告書を税務署で直接貰ってきたり、国税庁のホームページからデータをダウンロードして印刷します。
あとは各種書類に数値を書き写したり、電卓片手に計算して記入したりします。
至極めんどうで、記入ミスのリスクもあります。
唯一の良い所は、税務署で職員の方に相談しながら記入できることぐらいでしょうか。

 

とはいえ、確定申告時期の税務署は混雑の極みだそうなので、私としては避けたいところです。平日しか空いてませんし。

 

 


もう一つは国税庁のホームページにある「確定申告書等作成コーナー」を利用して作成することです。


しかし利用ガイドを読んでみても、お上の作成した文章にありがちなすげぇ分かりにくい表現のオンパレードです。


例えば

 

令和元年分の確定申告書等を作成される方のうち、次のいずれかに当てはまる場合には、作成コーナーを利用して確定申告書を作成することはできません。
→退職所得がある方のうち、次のいずれかに該当する方
 →退職手当の支払先において一時勤務しなかった期間がある場合や、前年以前4年内に退職手当の支給を受けている場合など特殊な場合の勤続年数・退職所得控除額の計算がなされている方

 

……?つまりどういうことだってばよ。


私は大丈夫なのか駄目なのか、いまいちよく分かりません。

 

ですがソフト自体はとても分かりやすく出来ています。
指示通りに入力していくと、計算も勝手にしてくれた綺麗な申告書が出来上がります。
ググれば実際に作成している光景を紹介しているサイトもありますので、参考にすると良いと思います。


普通のサラリーマンで、副収入が有ったり家庭環境が複雑でない限りは基本的にこちらで作成できるかと思います。
自分の普通っぷりに自信がある方は、是非ともご利用ください。

 

 

 

・確定申告書の提出方法
さて。最後はどのように提出するか、です。


まずは直接税務署で窓口提出。
安心確実ですが、平日なのに大変な混雑だそうなので、覚悟していく必要がありそうです。
もしも書類に不安がある場合は、これしか手がありません。

 

 


次は税務署の時間外ポストに投函する方法。
税務署には時間外の書類を受け付けるためのポストがあるそうです。そこに書類を投函しても良いそうです。
相談は出来ませんが、混雑を避けることができ、送料もかかりません。

 

 


次に郵送で送る方法。
こちらも相談は出来ませんが、税務署が遠い場合は有効です。
「信書」にあたるため宅配便では送付出来ないそうですが、普通の郵便物としてポストに投函して問題ないようです。
しかし念のために簡易書留で送る方が良い、とも言います。
その場合は郵便窓口から送らないといけないため、夜間や休日でも対応できるゆうゆう窓口が近くにないとメリットは薄いかもしれません。

 

 


最後にe-Taxを利用する方法です。
CMではさも簡単にできるかのように言ってますね。しかし若干のハードルは有ります。


そもそもで基本はマイナンバーカードを持っている人が対象です。


スマホで行う場合はスマホマイナンバーカード読み取りに対応している必要があり、更に専用アプリをインストールしたりと手間がかかります。


PCで行う場合はスマホマイナンバー対応で、PCとスマホBluetooth接続する必要があります。もしくはマイナンバーカード対応のカードリーダーを用意する必要があります。


「今後も毎年確定申告する」という人は良いと思いますが、事情により今回だけという場合はあまりに面倒です。

 

 


マイナンバーカードを使用しない方法もあります。
事前に税務署に行き、IDとパスワードを発行してもらうやり方です。これは税務署で直接本人確認する意味もあるので、郵送などでは出来ないようです。つまり平日限定。

 

 


もしもe-Taxを利用したいのであれば、これらをクリアする必要があります。


ちなみにIDとパスワードの方式はマイナンバーカード普及までの暫定措置だそうなので、いつまで出来るか分かりません。
個人的には、一度だけならばe-Taxは利用しません。面倒なので。毎年確定申告するのであれば、メリットは大きいと思います。

 

 

 

そういえば提出書類に返信用封筒を入れる方もいます。そうすれば税務署で申告書の控えに印を押し、返信してもらえるそうです。
しかしこの印は「受け取りましたよ」というだけで「問題ないとは言っていない」そうです。


この控えは自営業の方がローンを組むときなどに収入を証明するために利用されるそうです。
「問題ないとは言っていないが、公的機関に提出するものだから露骨な嘘は書いてないでしょ」みたいな感じでしょうか。ある程度の効力があるようです。
私は今後もベタなサラリーマンの予定ですので、特に必要性は感じませんでした。ですので、返信用封筒は入れませんでした。
大した手間では有りませんので、心配な方は同封すると良いのではないでしょうか。

 

 

  • 私の場合

以上の事から、私は源泉徴収票は紙と電子データ、控除証明書は紙で用意しました。
申告書は確定申告書作成コーナーで書類を作成して、コンビニで印刷。
あとは書類をすべて封筒に入れて、ゆうゆう窓口から簡易書留で郵送しました。


暫くして税金の還付があれば詳細が記載されたはがきが届き、申請した口座に振り込まれます。
納税の必要がある場合は窓口や振り込みなどで追加納税するそうです。

 

以上で確定申告は終了です。

 

 

 

ざっくりまとめます。
・新しい会社で年末調整をしてくれる場合
→迅速に源泉徴収票と控除証明書を紙でそろえる必要がある


・新しい会社が年末調整をしてくれない、もしくは書類の用意が間に合わない
 →確定申告が必要(源泉徴収票は紙でも電子でも良い)
   →e-Taxでネット経由で申告したい(控除証明書は紙でもデータでも良い)
      →マイナンバーカードと読み取れる対応機器をそろえる
      →事前に税務署に行き、IDとパスワード発行手続きをする
   →郵送、もしくは税務署に提出しに行く(控除証明書は紙が無難)
      →確定申告書作成コーナーで書類を作成し、郵送

 

 

 

さて。ここまでめたくそ長くなりましたが、簡潔にまとめます。


まずボーナスが出ないので、悲しい。
次に年末調整、もしくは確定申告。どちらに転んでも面倒。


ひと月伸ばして1月入社にできれば、すべて解決です。
特別な事情がない限りは、11月退職の12月入社はお勧めしません。

 

 

 

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