長谷村工房

オートバイ等の作業備忘録、兼日記。

さらば、AIBO

少々前の事になりますが、オートバイを売却しました。
以前も少々漏らしましたが、XL700V トランザルプです。

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念のためですが、トランザルプが悪いオートバイという事は無いです。

 

良い点

・希少車
メーカーこそホンダですが、国内仕様は無い輸入車です。
日本国内で海外向けに生産されたものを、日本へ再輸入したものを逆輸入車・逆車を呼びますが、これは生産はヨーロッパです。現地生産と呼ぶべきでしょうか。
そのため買うのは基本的に物好きしかいないので、殆ど走っているところを見ることは無いです。年に1・2回程度でしょうか。
これは後述しますが、メリットでもありデメリットでもあります。

 


・700CCなので、適度にキビキビ走る
この車両の前はトランザルプの400CCを乗っていました。
ツレとツーリングにも度々出かけましたが、一般道では兎も角、高速道路では追い越しが厳しいものでした。
まぁツレがGSX-R1000やらCBR600RRやら749Rのスーパースポーツの中で、私一人がデュアルパーパスで37馬力なんてね?追いつける訳ねぇ。
勝るものなんて積載性くらいしかないです。
そんな中でも700CC程度のパワーがあれば、サーキットで競ってるわけではないのですから十分追いつける訳です。

 


・トリプルパニア強い
ロングツーリングをする者にとっては、積載はとても重要です。
最初は少ない荷物でも、回数を重ねるごとになんだか荷物は増えるものです。使うか使わないかはさておいて。
まぁ年齢を重ねることによって、無理が利かなくなるだけかもしれませんが。
応用が利くツーリングバックも良いものですが、取り付けなどを色々試した挙句に考えるのがめんどくさくなり、いい歳になったのでマネーで解決するのがトリプルパニアという産物です。


はい。私の事です。


「ロンツー用に一台用意したい!」と言う金銭的余裕のあるお方はお試しください。
あ、純正パニアはモノによっては容積が大したことない場合があるので、社外も含めてご検討くださいませ。

 

 

良くない点


・部品供給
私のXL700Vはホンダ輸入車のディーラーで購入しました。
ホームページを見ると「弊社では海外生産機種や弊社オリジナルモデルについても、可能な限り消耗部品は自社パーツセンターに常時ストックしております。ストックがない場合でも、弊社と提携しております欧州・豪州・米国の海外ディーラーから随時取り寄せが可能ですので、万一の場合でもご安心いただけます。」と書いてあります。


これに対してXL700Vが特別なのかわかりませんが、以前に転倒した際に補修部品を注文したら「部品が来るのは早くて一か月は先ですねー。」とのこと。
ちなみに注文したのはチェンジペダルとウインカーです。
まぁ消耗品ではないんですけどね?一コケしたら、最低一か月は車体が動かせなくなる訳です。程度にもよりますが。
ちなみに一か月経っても、入荷の連絡は来ませんでした。三か月たっても連絡が一切ないので、こちらから連絡したら「あ、来てますよー。」とのこと。えぇ……。

 

更に言うなら、最初に車体を購入した時に社外のパニアケースを一緒にお願いしました。

「一か月くらいで来ますよー。」とのことでしたが、来たのは半年後でした。OH……。
大海原の様な、でっかい心の持ち主でないとお勧めしません。


ちなみにDUCATIKTM、TRIUMPHを所有している知人に聞いたところ、殆どの部品はそんなに時間はかからないとのこと。まぁモノによっては、仕方ないとのことです。


・情報が少ない
整備、カスタム等々。基本的に情報が少ないです。
自ら試してみる人柱根性のある人や、豊富な経験によってカバーできる人には、面白い素材になります。

 

 

 

他にも色々ありますが、まぁ省略します。

 

私がこの車体を購入した4年前はデュアルパーパスがまだ余り人気ではありませんでした。そのために選択肢があまりなく、程々馬力と程々お値段であったこの車両になりました。
いまなら国産で安心の大排気量も、小排気量もあります。
装備やお値段がステキな外車勢も豊富です。
かつてないほどにデュアルパーパス界は充実しているので、一度は持ってみたいという方は是非。

 

 

さて、話がデュアパーのダイレクトマーケティングになりましたが、話を戻します。

 

 

多くの場合には、車両を手放す時には新たな車両を買うときな訳で、購入店での下取りが多いです。
そんな中で車と同様に「買い取り専門」等の業者も増えてきて、選択肢が増えました。
新規に車体を購入しないときは、単純にその車体を購入した店に引き取ってもらうというのが一番簡単です。
しかし私の場合は前述した件や、他にも諸々の不満があったので、その手は無しで。


しかし出張買取については、どことは言いませんがちょっと不安が。いわく「最初は低い値段で吹っ掛ける」とか「契約するまで帰らない」とか。
まぁ相手も商売ですからある程度は仕方ないとは思いますが、私の様な押しに弱いチキンガイには対応できません。
なので、店に持ち込んでの店頭査定をしてもらいました。

 

あ、先にXL700Vの状態を書いときます。


初年度登録 平成22年 車検の残りは約半年
走行距離 約13000km
実働
純正トリプルパニア付き
カスタムはバークバスターズのトランザルプ用ハンドガードのみ(と言うかこれ以外は全部外した)
20~30km/hくらいで握りゴケしたため、左側に傷あり
その握りゴケ修理のため、チェンジレバーとウインカーは新品がある(取り付けてはいない)

 

こんな感じです。


まずは車の買取が有名な「アップル」。以前から一部の店舗でオートバイの取り扱いもしていますね。
近くの取扱店に電話をして、店頭査定を申し込みます。
電話口で車種や年式を伝え、「今から店頭に行っても査定は出来ますか?」との無茶ぶりにも「大丈夫です。」とすんなりと返事を頂き、宣言通りにすぐに店舗に行きました。


お店に着いたら「査定を申し込んだ理由」や「この車体のウリ」などの簡単なアンケートを書きます。その間にお店の人は車検証などの書類をチェックしてました。
その後、車両に行き現物確認。10~20分位で査定が終わり、口頭で査定額を教えてもらえます。
そしてその査定額は、なんと「30万円前後」とのこと。

 

マジスカ。

 

そんなまともな値段が付くとは思わなかった。
ツレには「珍獣だからそこそこの値が付くんじゃない?」と言われたのですが、私自身は「興味のない珍獣には、だれも金なんて出さんでしょ。」と思っていたので、正直驚愕です。
車両の購入金額が約90万円だったので、「ご希望の買取金額は?」と聞かれたときには「50万円です。」とかなり吹っ掛けたのですが、内心20万円くらい付けば万々歳だと思ってました。


査定をした人曰く、「ゴールデンウィークなどの連休明けは、最後に連休で走り納めにして手放すと言う人が多いので、在庫が増える場合がある。なので運が悪ければ相場が低くなることもある。」とのこと。
まぁXL700Vなんて市場にダブつくほどの数がないですがね!安心!

 

査定が終わったら、ニヤケ面を押し殺しつつ「他のトコでも査定してもらうんで^^」とお店を後にしました。
そして近くのコンビニ寄って、次なるお店に申し込み。

 

次は「バイカーズステーション SOX」です。
SOXでは、条件こそありますが「店頭販売価格の80%以上で買取します」とホームページで伝えていますね。


こちらも近くの店舗に電話しました。
車種や年式、走行距離などを電話で伝えると、「折り返し電話をするのでしばしお待ちください。」とのこと。
ぼんやりと30分ほど待っていたら、折り返しの電話が来ました。
「査定額はおおよそ40万円くらいです。あとは程度にもよりますが……。」とのこと。
「じゃぁ今から行くんで、査定してください。」とまたも無茶ぶりをしますと、こちらもすんなりと「お待ちしています。」とのこと。
またも宣言通りにすぐに店舗に行きました。

 

SOXでは特にアンケートもなく、すぐに書類チェックして査定が始まりました。
こちらも10~20分位で査定が終わり、口頭で査定額を教えてもらえました。
「37万円です。」

 

増額キタコレ。

 

もうちょっと増えないかと最初は出していなかったチェンジレバーとウインカーを出してみましたが、「プラス5千円ですねー。」とのこと。
むぅ。純正のスペアパーツとかは、あんまり金額が付きませんね。仕方ないね。

 

さて、こちらでもニヤケ面を押し殺しつつ「他のトコでも査定してもらうんで^^」とお店を後にしました。

 

 

次は「ホンダドリーム」です。
こちらも電話で申し込みをしましたが、即日査定は出来ませんでした。仕方ないので、予約をして後日になりました。

ホンダドリームも「買取はお任せください!」とホームページにありますので、夢がひろがりんぐです。


こちらはSOXとほぼ同じ流れでした。
気になる査定額は!
「32万円です。」

 

オウフ。

 

残念ながら減額です。
こちらのドリーム店では輸入車の販売はしていませんし、業者オークションに出すのだそうです。
その手数料などを合わせると、SOXの出してきた37万円だと赤字になるとのこと。仕方ないね。


社会人らしく愛想笑いを顔面に張り付けつつ、「ちょっと考えさせてください^^」とお店から退却しました。

 

 

 

さて、できればもうちょっと査定した貰いたいのですが、正直面倒になってきました。
レッドバロン」等は「他店より上乗せします!」とか言ってますし、試してみたいのですが……。


まぁもう良いですかね。
私の内心での希望額の倍近くになった訳ですし。もう面倒だし。

 

と言う訳でドリーム店からの帰りがけにSOXに寄り、そのまま売却しました。

さて、このあぶく銭に近いお金をどうするか?という事ですが、既に綺麗さっぱり無くなりました。

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こちらについては、またいずれお伝えしましょう。

今日の所はこれで。

さらば、AIBO